福井県坂井市三国にかつてあった滝谷出村遊郭。
越前鉄道の三国駅と三国港駅との中間に位置します。
この越前鉄道と越前鉄道に乗り入れしている福井鉄道、合わせて越福鉄道と呼ばれているのですが、北は滝谷出村遊郭、南は尾花新地、そして東は勝山遊郭と福井市遊郭を中心に遊里を結ぶ夢の遊郭列車でございます。
(両鉄道関係者の方、そして鉄道ファンの皆さま、ほんとにすいません・・・)
全国遊廓案内に記載されている三国遊郭がおそらく滝谷出村遊郭のことかと思われ、貸座敷17軒、娼妓約60人と記載されてます。
反対に九頭竜川の上流方向へ折れると古い街並みが素敵な地区です。
こちらにもかつて遊里があったそうですが面影はなさそうですね。
九頭竜川の手前まで降りたところにある思案橋。
「行こか戻ろか思案橋」、どれだけの男が悩んだことでしょう。
思案橋のある通り、当時のものと思われる建物も数軒残ってます。
ベンガラの建物、少しリフォームされて保存状態がとってもいいですね。
三好達治が愛した「たかだや」。
まぁ三好達治がどういった方は存じませんが。
遊郭の出口には見返り橋。
なんてお洒落なネーミング、昔の人は粋ですね~。
これで滝谷出村遊郭をぐるっと回ってはじめの「マルカ食堂」の辺りへ戻ってきます。
見返り橋の看板では地蔵坂を挟んでもうひとつ上八町という遊郭があったとかって書いてあるけど、ちょっと調べがつきません。
三国港駅に着くころにはすっかり日も暮れかけてました。
ここまで行っといて東尋坊はスルーです。
訪問日2016.10.09