家内との週末ドライブをどこにしようかすったもんだした挙句、ベターに伊勢参りと相成ってしまった。
外宮から内宮を巡り、最後に麻吉旅館に立ち寄った。
ここ麻吉旅館は古市遊郭の面影としては唯一の存在らしい。
近くに資料館があったり油屋、備前屋の建っていた場所には石碑があったりするらしいが内宮巡りのあとここに辿り着いたのがもう夕暮れ時になってしまったので写真に収めたのはここ麻吉旅館のみである。
やはり見どころはこの渡り廊下だろう。
五十鈴川の向こう、朝熊山まで見渡せる。
もちろん旅館としては現役であり、入館はしていないが内部は往時の雰囲気が存分に味わえるようである。
階段を降りた裏手には麻吉の大きな文字が伊勢自動車道に向けられており、紅葉とのマッチングが絶妙である。
以下、新規購入したiPhone12Proで撮った写真なんだが驚くばかりの描写能力である。
筆者が30万円近くもかけて購入したカメラはなんなんだろうと思わせられる。
ただ端から端までバッチリすぎるほどピントが合った映像はどこか無機質というか味気ないというか・・・。
しかし、それさえもコントールできるというのだからいよいよ手が付けられない。
それでも写真機にしか出せない空気や色合いがあるものである。
・・というのは浪費家の言い訳でしかない。
でもやはり写欲をそそられるか否かが問題だと思うのでファインダー越しに写真機を覗いてシャッターの感触を味わうという撮り手としての快楽はスマホ云々には出せないものだろう。
とか言ってる間にフィルムカメラから抜け出せなかった旧人類のように意固地に写真機を使い続け、新しいものを認めない老害に成り下がりそうな気がしないでもない。
まぁ、それはそれでいいのかもしれない。
【訪廓日:2020.12.12】