霊峰富士の麓、富士吉田市の月江寺周辺にまるで昭和から時が止まったような場所があります。
月江寺は「遊郭跡」というよりは「旧赤線・青線地帯」と表現するほうがしっくりくるかと思います。
富士吉田は織物の町として栄え、戦後は富士演習場も近く自衛隊や進駐軍相手にかなりの賑わいだったんじゃないでしょうか。
場所は富士急大月線月江寺駅で下車、下吉田のほうへ少し戻った辺り。
住所でいうと下吉田3丁目のあたりでしょうか。
月江寺駅前、中央通り。
駅前からスナックやラウンジが、しかし現在はほぼ閉店してしまっています。
国道139号線のほうへ進み、橋の手前を左折するとリバーサイド通り。
スナックや料理店が並んでます。
川沿いには崩落しかかった店が・・・いや、崩落してるし。
川を渡った一画にあるミリオン通り。
なんちゅうレトロな・・・
カラオケスナックが数軒営業してるようです。
この退廃的な感じ、たまりまへん。
周辺の飲食街、こっちはジゴロときたもんだ。
韓国系の店も多いです。
ところどころに和風な建物も、旅館でしょうか。
目抜き通りと思しき西裏通りにある食堂。
この錆具合、芸術品です。
廃墟となったスナックビル。
アポロ、よく残ってくれていたもんです。
アポロのお向かいには日昇旅館。
やっぱり進駐軍や自衛隊のお客さんが多かったんでしょうかね。
そして真打、新世界乾杯通り。
新世界通り入口脇にあるのは料亭でしょうかね。
新世界通り入ってすぐに3階建ての妓楼が。
寿司屋さんに転業したようですね。
更に進むとBar愛人。
まるで映画の世界。
タイルの壁、これはすごいです。
こっちはBarセクシー。
猫もいます、ご出勤でしょうか。
新世界通りは現在新しい居酒屋も造られていて「新世界乾杯通り」として復活しようとしています。
どうかこの雰囲気をそのまま残してほしいですね。
新世界通りを抜けると人魚の看板サウナ「フォーエバー」。
付近にはユースホステルもあります。
民謡酒場「浮草」渋すぎ。
もうこのネオンが輝くことはないでしょう。
昭和の雰囲気がそのまま残る町、富士吉田月江寺。
かつては織物で栄えた街だそうですが織物産業が衰退し、売春防止法が施行されてからは人が寄り付かなくなり時代に取り残されてしまったようです。
まぁ、私たちの酔狂な趣味の人間にとってはとても有難いことなんですけどね・・・
ほんとよくぞここまで残っててくれたもんです。
訪問日 2016.09.03