鉄道マニアの方々の中でも一目置かれる門司港驛。
その門司港にも馬場遊郭とよばれる遊里がありました。
全国遊廓案内では貸座敷15軒、娼妓約150人、場所は門司駅から東へ約10丁との記載が。
昭和5年時点では門司港駅は門司駅だったんですね。
実は今回の旅行では門司港は予定していなく、帰りの新幹線まで余った時間で門司港へ寄ったため十分な下調べもなく現地でスマホ片手に散策した次第であります。
門司港駅を降りてとにかく東へ。
栄町にあるとっても淫靡な一角「栄小路」。
絶妙に赤線チックです。
右の路地が栄小路、現在はいたって健全な小路です。
栄町を抜けて錦町へ。
昔はこの辺りは3階建ての妓楼が並んでいたらしいのですが現存するのは数軒のみのようです。
錦町でも当時の雰囲気を残している一角。
建物もさることながら庇の持ち手が凝ってますね。
こちらは現在は住宅として使用されているようです。
凝った意匠の窓、遊女が覗いていたんでしょうか。
さきほどの3階建て建物の裏側はタイル貼り、そして斜めになった玄関。
隣の建物も裏側はタイル貼り。
実はこの建物、3階部分に女性の身体のような刳り貫きがあるのですが気付くことができませんでした・・・
こちらは旅館の一部がスナックに改装されてます。
理容室の横には意味ありげな門が・・・
唐破風に似合わぬチープな扉。
すごい色の壁、風情も台無し。
でも個人的には嫌いじゃないですよ。
錦町の散策を終えて清滝方面へ。
奥に見えるのが大料亭、三宜楼です。
かつての妓楼を改装したと思われる料理店。
歴史を感じる中華料理店、現役当時から営業されているようです。
旅館だったんでしょうか、現在は住宅として使用されてます。
三宜楼は休館日でした。
ただならぬアールのついた建物。
裏側はトタン塀で建て増してます。
暗くなる前にいそいそと門司港周辺を散策しましたが、
やっぱり下調べしないで来るといろいろと見逃してしまいます。
最後に撮ったアールの建物のすぐ並びにある錦町公民館は元検番だったことや、三宜楼奥の路地が当時の雰囲気を残していること。
おまけに馬場遊郭は今回散策した錦町・清滝とは違いもうちょっと北側、関門トンネル出入口の周辺にあったのではないかと思います。
気軽に来れる場所じゃないだけに残念ですがこれも旅の醍醐味ってことで。
最後は小倉で一杯飲んで新幹線で大阪まで帰りました。
関門海峡は交通、貿易、防衛の要だったこともあり栄華を誇っていたとあって遊郭も多いようです。
本州側には下関に数か所、実は彦島にもいくつか存在していたとの情報も。
九州側には知れただけでも門司・小倉・戸畑と狭い範囲にかなりの遊里が存在していたようです。
いっつも最後に言うけれど、またゆっくり来てみたいものです。
訪問日 2017.01.08
山下比呂志
昔の門司遊郭の写真を見つけました。参考までに
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.1606084286138078.1073742255.100002095677130&type=1&l=23a5998a52
en.
山下比呂志様
コメントありがとうございます!
貴重な資料ありがとうございます!
こんな写真が残っているんですね、勉強になります。
門司は駅周辺も含めて素晴らしいトコロでした~。
また行ってみたいと思います。