中村遊郭は大正12年に開業した名古屋の遊郭地、またの名を「名楽園」。
元々は明治時代から営業していた「旭廓」が風紀上の問題から現在の場所に移転してきたものらしいです。
その辺りはWikipediaでも詳しく書かれているんで興味のある方はそちらを。
中村遊郭は現在もソープランド街として世の男どもの歓楽地として変わりなく繁栄しています。
地下鉄中村区役所駅から太閤通を西へほどなく言った場所にある中村遊郭の入口を示す大門のアーチ。
廓の四つ角は斜めに道路が通っていて”いかにも”な地形になってます。
こちら廓の南東角。
早速ソープランドがお出迎え。
廓の中心部の「蕎麦伊とう」、もともとは牛若楼という妓楼。
廓の中には当時の建物が今の数多く残されたまま。
ソープランドになっているもの、住居になっているもの、廃墟になっているもの。
市松模様のタイルが目を惹く建物。
旅館松岡、当時の屋号は「長寿楼」。
松岡のお向かいに残されていた稲本楼もごく最近取り壊されてしまいました。
取り壊しはニュースにもなってましたね・・・跡地はマンションでも建つんかな。
一部だけ洋風のファサードになっている建物、入口の文字通り「春福」という屋号だったそう。
こちら北側の大門。
廓の西外れの銭湯「寿湯」。
2018年8月31日で閉店となっていました。
南の大門近くにある「大門横丁」もなかなかの雰囲気。
この辺りもなかなかディープな佇まいですな。
そして最後は中村映劇、渋すぎ。
かつての名楽園も他の遊郭地と同様に取り壊しの運命は避けられないんですね。
重要建築物として保存されていた4軒の妓楼も松岡旅館だけになってしまいました。
訪問日2018.9.16