旅行3日目。
九州を離れ、別府港からフェリーに乗ってたどり着いたのが四国は愛媛県八幡浜。
フェリーの到着時刻から予讃線出発まで2時間ほどあったのでどこかで昼食でも取ろうと思ってたんですが、フェリー内で八幡浜のことを調べてみると遊里の痕跡がありそうなのでサクッと寄ってみることに。
いや、旅行に出る前にも調べはついてたんですが、スケジュール的にも体力的にもタイトになるんで素通りしようと思っていたんです。
それがフェリー乗り場からのバスの連絡が悪く、駅まで歩こうと思ったのが運の尽き。
駅までの道のりをまっすぐ歩くだけなんて気の利いた芸当ができる男だったならこんな人生の寄り道のようなブログを存続させられていないわけで・・・。
そう、フェリー乗り場から八幡浜駅まで続く昭和通りから1本裏道へ入るとこんな街並みが出現してしまったのです。
べんがらの趣のある手摺もさることながら・・・
格子下には流星のような透かし彫り。
なかなか趣のある手摺の付いた木造家屋が立ち並ぶ街並み。
立派な平破風の家屋。
カフェー風味な建物まで。
少し離れても市内を散策していても戦火を免れたであろう古い立派な木造家屋が多く残っています。
今度は新町商店街の東側へ。
このあたりは昔の庄屋が立ち並んでいます。
格好いい時計屋さん。
これはかなり立派な建物。
地元の名士の方のご自宅だったようです。
こちらは坂本歯科と看板が掛かっている建物なんですが、どうも他所様のブログを拝見させてもらうと元妓楼だったとかで。
その周囲の建物。
遊里の雰囲気があるようなないような・・・。
他にもなにかないかと散策していたら、料亭然とした飲食店裏の路地にタイル貼りのスナック群を発見。
凄まじいまでのタイルの応酬、赤線時代の名残なんでしょうかね。
建物側面もタイル、ここまでくると執念を感じます。
銀座商店街アーケードを抜けた場所にあるレトロな看板建築。
四国はこういうレトロな建物が数多くあるので楽しいですよね。
最後はこの猫臭い路地を抜けて八幡浜駅へ。
全国女性街ガイドにも「目の大きい下ぶくれの女の産地」で「温州蜜柑のやわらかい甘さを女にしたように善良な酌婦が70名ほど」と書かれているんで八幡浜に遊廓若しくは赤線があったことは間違いなさそうなんですが、場所に関しては情報が少ないだけになんとも言えないところです。
やっぱり坂本歯科の建物、タイルのスナック群、その周辺が遊郭・赤線だったんでしょうかね。
思いの他散策に熱中してしまって電車の時間がぎりぎりに。
もちろん昼飯を食べる時間はなくなったんで予讃線の車内でオニギリを頬張りました。
【訪廓日2019.09.05】