三重県桑名市にあった「桑陽園」。
JR,近鉄桑名駅から東へ約1キロ、桑名城のすぐ傍にあり七里の渡の発着場として栄えた遊里である。
全国遊廓案内では貸座敷42軒、娼妓約150名との記載。
戦後刊行の全国女性街ガイドでは20軒に約100名、金銭には汚いとの評判とまで書かれている。
東海道本戦を外れて関西線となった昨今、地元需要に応ずる程度であるとも書かれており戦後にはすでに衰退していたように思われます。
七里の渡跡すぐにある明治8年創業の料亭船津屋。
当時から格式高い料理旅館だったようです。
玄関のアールが特徴の菊水。
さて、前回の住吉遊楽園同様訪れたのは3年前なんですがこの3年の月日の間に取り壊されてしまったようですね。
時間的な都合で駆け足で散策したもので、あまりまともな写真が撮れず・・・
全面タイル貼りの建物。
周辺の所々に当時の面影のある建物があります。
路地にある「割烹住吉」。
赤線時代を彷彿とさせるスナックも数軒ありました。
急いでいたとはいえ、どうしてこんなアングルでしか撮っていないのか・・・自分でもよくわかりません。
急ぎ足で廻った桑陽園ですが残されている物件は少なく、それも順次取り壊されているようですね。
まともな写真を撮れなかったっていうこともあって機会があればもう一度立ち寄ってみたいです。
訪問日2016.09.09