またとても期間を空けての投稿となります。
さて、今回は三重県四日市市の住吉遊楽園と呼ばれた遊里をご紹介。
戦前刊行の全国遊廓案内では記載なく、昭和30年刊行の全国女性街ガイドに少しだけ記載されているだけで詳しいことは書かれていません。
ただ残されている建物はどれも戦前からのもののようなので古くからの遊郭、若しくは花街だということだけはわかります。
場所はJR富田駅から東へ約1キロ、堀にぐるりと囲われた地形に今も住吉町という地名が残っています。
実は訪問したのは3年も前のこと・・・
細かい記憶は薄れてしまっているのであります、どうぞご容赦を。
こちらは今も営業している「魚半」。
うなぎが美味しいと評判のようですな。
周囲には一目でそれとわかる建物も多く遺されています。
立派な唐破風の建物、なぜか軒先の鉢植えと置き石が道路に放り出されてました。
美しい縦格子の家が今も並ぶ。
この公園にかつて検番があったらしい。
工場のような建物にも当時の面影と思しき腰下タイルの跡が遺されていたり。
廓の南東に架かる住吉橋からの風景。
住吉遊楽園は戦後も赤線として営業されていたようですが、変にカフェー調に改築された建物も少なく、戦火を免れたと思われる純和風の建物が数多く遺されています。
そのせいか遊里跡地にありがちなうらぶれた雰囲気は全くなく、住宅街にうまく溶け込んでいるように思えます。
その面影もだんだんと薄れていくんでしょうね。
訪問日2016.09.09