和歌山県湯浅町にも遊郭がありました。
湯浅にあった遊郭ですが、インターネット等で調べてもあまり情報はなく、全国遊廓案内にも記載されていません。
しかし実際訪れてみると結構な遺構がのこされています。
ＪＲ紀勢本線湯浅駅で下車、駅を降りて目の前の道を南下。
少し歩いて広川の手前までくるとかつて新地と呼ばれていた辺りにでます。
ずいぶん雰囲気のある紀文食堂。
なんとなくかつての雰囲気を残している街並み、突き当りは紀勢本線の線路。
出入口に屋号の透かし彫りのある旅館があります。
もう営業はしてなさそう。
そして一際目を惹くのがスナックアポロ。
なんとこんな風俗営業の鑑識が残されてます。
周辺の住宅のガレージにこんな丸窓も。
あえて残してるんかな？
レトロな風呂屋、布袋湯さん。
現在は営業されていません、銭湯好きの諸兄からは伝説的な場所だっただけに残念です。
レトロな建物がたくさん。
ずいぶん趣のある有田醫院。
有田醫院の裏手の路地も昔遊郭があったようです。
それらしい建物がいくつか遺されてます。
魅惑的な路地、湯浅にはこんな路地がわんさかあります。
平和食堂、営業してません。
普通の民家にみえますが格子が妖しい・・・
並びの家にも飲食店の鑑識があったんでその手のものだったんでしょうね。
こちらはあんま屋さんに。
そして今回の一番の目的地、コンクリ街。
芸者さんの裾が汚れないようにと町で一番早くコンクリート（アスファルト？）が敷かれたと云われてます。
もう崩壊寸前の妓楼。
中も散乱してます。
こちらは「きらく」の屋号が彫られてます。
手の込んだ格子に、
ありました、丸窓。
よく残ってくれていたもんですね～。
通りには風俗営業の鑑札の残っている建物も。
こちらは料理屋となってます。
周辺の街並み、渋すぎる。
もう少し北に行くと甚風呂が。
中は資料館になっています。
その後は普通に湯浅の町を散策。
あるサイトでは湯浅にはかつて４箇所の遊郭があったと記載されていましたが、はっきりした場所がわかりませんでした。
新地、コンクリ街、妖しい長屋と有田醫院裏の辺り・・・ってところなんでしょうか。
今回紹介した以外にも隠れた遊里があるのかもしれませんね。
訪問日2016.12.03
地図はコンクリ街跡地です。