旅行3日目。
八幡浜に漂着後、予讃線で次に向かったのは日本一のタオルの産地今治。
道後の松ヶ枝に寄ろうかどうか迷ったんですが、日暮れ前に今治に辿り着いておきたかったのですっ飛ばした次第です。
北宝来町赤線跡はJR予讃線今治を出てすぐ右手。
空き地だらけでもはや風前の灯・・・というか灯も消えてしまった解体寸前の廃墟だけが残っています。
かつて繁栄を極めたカフェー街もこのありさま。
硝子が割れて店中が丸見えに。
キープボトルの中身はまだ飲めたりするのかな。
ズタボロテントの「スナック美庵」。
この地を見守ってきたお稲荷様がポツンと佇んでいます。
かろうじて現在も使われている建物、ゲストハウスのようです。
ただただ解体を待っているだけの建物。
1本となりの小路には鮮やかなテントの碧空だけが派手に寂しく残されてます。
もう少し317号線のほうへ向かった一角にもスナック群。
こちらは解体こそされてませんが、営業している店もなさそうです。
お茶漬けスナック道草の看板もまだありました。
この退廃的な感じ、大好物です。
こちらなんてもう侘び寂びの領域ですよ。
それではまた再会を。
今治駅前東交差点の近く、こんなところに渋い銭湯がありました。
北宝来町から少し離れても色々と香ばしい建物が残ってますね。
散策しだすとキリがないんで、本日はこのへんでホテルにチェックイン。
さて翌朝、今治港へ向かう道中に立ち寄ったのは今治が誇る?登録有形文化財今治ラヂウム温泉。
どうも数年前から閉館しているようですね。
どうするんでしょうかこんな大きい建物、仮にも文化財なわけだし。
ラヂウム温泉周辺に立ち並ぶ駐車場、かつてハーモニカ横丁と呼ばれたスナック街の名残だそう。
八木澤高明氏の著書「色街遺産を歩く」にも掲載されています。
確かに元店舗であることを裏付けるように換気扇口の跡があります。
本と同じアングルで撮りたかったんですが、逆光に遮られて断念しました。
この周囲もスナックの看板がたくさんあって、かつての今治の繁栄が伺えますな。
実は前日の夜にもこの辺りに来てみたんですが、灯の点っているお店はほぼ皆無。
1軒だけ営業している特殊浴場の呼び込みのお兄さん以外に人っ気がありませんでした。
商店街の近所、元風呂屋でしょうね。
銀座商店街と並行して流れる水路沿いもかなりいい雰囲気。
これだから四国の街を歩くのは楽しい。
今治港みなと交流センターに到着。
ここから高速船とフェリーを乗り継いで今回の旅行の最終にして最大の目的地、瀬戸内海に浮かぶ大崎上島は木江天満港へ向かいます。
【訪廓日 2019.09.05~06】