うどん県第二の都市、丸亀市にあった福島遊郭跡に行ってきました。
全国遊廓案内では「福原町にある福原遊郭」と記載されているんですが、どうも福島遊郭の間違いではないかと思います。
場所もJR丸亀駅から北へ1丁と書いてあるんで場所的にも間違いなさそう。
それにしても北へ1丁ってことは、もう駅前ってことですね。
丸亀駅の正面玄関は南側なので駅の裏手すぐに遊郭があったことになります。
次回ブログ予定の新堀遊郭もそのすぐ隣だってことを思えば丸亀駅周辺はかつてかなり賑やかだったんじゃないかと思われます。
全国遊廓案内には福原(島)遊郭は明治20年頃に設立されたのもで、其の以前には船頭や旅人を相手とした私娼だった。
貸座敷16軒、娼妓120人。愛媛県、福岡県の女が多いとの記載。
丸亀駅北口を出るとすぐ現れるカフェー建築。
いきなり現れるラスボス級の物件に早朝食べたうどんを吹き出しそうになりました。
飾り窓、玄関とも素晴らしい意匠。
2階は普通っていうところがまたいいんですね。
上記物件の並びにも派手なカフェー建築があったのですが、更地になっていました。
そして突き当りには一寸島神社の鳥居。
おそらく遊郭地の外れに当たるんだと思います。
参道には無数のバラック廃屋。
なんかエライことになってます。
常設の店舗があったてことはそれだけ当時は賑わってたってことでしょうかね・・・
神社周辺の街並み。
複雑な事情があるんでしょうかね、ちょっと通れませんでした。
遊郭地区のほうに戻ると鳥居の横に「末広旅館」。
転業組でしょうかね、玄関上の小窓が特徴あります。
区域には廃屋と更地が目立ちます。
この建物も人の気配はありません。
ちょうど廓の真ん中あたりでしょうか、小さな出雲大社があります。
隣には酒屋の廃屋。
尋常じゃない数の瓶ケースが放置されてます。
中にはレアな瓶もあるんじゃないんかな、高く売れるものもあるって聞きますよね。
こんなんでも持って帰ったら窃盗なんかな。
酒屋の隣にもカフェー建築。
事前情報では廃屋だと思ってたんですが、現在は人が住んでいるようです。
こうしてみればかなりお洒落ですよね、住んでみたい。
物件自体は少ないですが、更地と廃屋の多さから独特の雰囲気が漂います。
一転、こちらは駅南側の商店街にある「秋寅の館」。
「秋寅の館」近くの路地。
旅館もあったりしてちょっと香ばしい匂いがします。
最後は商店街外れのスナック密集地。
やっぱり繁華街の機能は駅の南側に奪われて遊郭のあった北側は捨て置かれたように感じます。
福島遊郭の隣には新堀遊郭という別の遊郭も存在しました。
もちろん同日に散策してるんで近いうちに載っけたいと思ってます。
新堀遊郭にも色濃い物件が存在しますんで是非ご覧ください。
訪問日2017.10.07