中書島遊郭は名称通り京阪中書島駅のすぐ北側にありました。
その歴史は室町時代にまで遡るともいわれています。
全国遊廓案内によりますと貸座敷84軒、娼妓は400名もいたとの記述。
言い訳じゃないことはないですが、現存する物件も少なく遊郭跡地としての見所は薄くって諸先輩方のブログと同じような構図の写真しか撮れず肩を落として帰路に着いた次第で・・・
まさに遊郭ブロガー殺しな町であります。
さてさて、行きましょう。
中書島駅を降りてすぐ入口のわからないスナックが。
駅前商店街はスナックが多数存在します。
現役(スナックとして)のお店も多そう。
ちょっと歩くとすぐ右手に銭湯があります。
その名も「新地湯」、カフェーチックな意匠は当時の中書島の街並みにとても馴染んでいたんでしょうね。
現在は「ふじわら」という名の料亭ですがかつての屋号と思しき「花柳」という文字も。
チューリップの鉄格子も独特ですなぁ。
そのすぐ隣のラーメン屋さんもどことなく雰囲気があります。
年末だから営業してないのかどうなのか・・・。
そして商店街の東側、東柳町。
新地湯の裏側になります。
なんと未舗装・・・ほぼ駅前という立地なのに、複雑な事情があるんでしょうか。
1階は改装されてますが2階は独特の造り。
2階の手摺がチラ見えする酒屋さん。
小路に古い木造建物があるだけで芸者さんが歩いてそうに感じるんですが、どうなんでしょうね。
遺構っぽいものといえばこんなところでしょうか。
手摺のある日本家屋はちょこちょことあるんですが、なんとも断定はできないもんで・・・
代わりに寺田屋の手摺でもご賞味ください。
その後、普通に伏見稲荷あたりまで散歩。
もう一度中書島まで戻るとすっかり日も暮れて新地湯さんも営業時間となっておりました。
中書島遊郭には有名な大店「木津乃屋」があったんですが、3年ほど前に取り壊されて跡地はマンションになっています。
いつももう少し早く来れば・・・とも思うんですけど現在の姿を撮るのもいいもんかな、と。
前回、過去の記事を書くとか言うといてまた年末に訪れた場所を書いてしもたし。
今週末も青春18切符旅行に行くというのに。
整理できるのはいつになるのやら・・・
【訪廓日 2016.12.29】